2013 年 4 月 28 日

WordPress3.2から3.5へ手動アップグレードしてみた

WordPress3.2から3.5へ手動更新してみた

WordPressオレンジロゴ

連休を利用して、本サイトのWordPressをアップグレードしてみました。運用サーバでは、自動アップグレードがうまく動作しないので、手動アップグレードで行いました。

いままでも、手動アップグレードは何度がやったことがありますが、いつも記録していないので、忘備録として、今回はちょっとまとめておくことにしました。

それぞれのWordPressのバージョンやサーバ環境によって方法は多少異なるでしょうが、自動アップグレードがうまくいかずに困っている方の参考になれば幸いです。

まずはバックアップ

何はともあれ、バックアップは必ずとりましょう。

私の環境では、データベースはローカルPCから、mysqlコマンドでバックアップをとっています。普段はcronをつかって以下のようなスクリプトでバックアップしています。

$ mysqldump -h databaseのホスト -u ユーザー -pパスワード データベース名 > $BACKUP_DB

これ以外に、ローカルファイルもバックアップする必要があります。

私の環境ではsshが利用できるので、サーバでアーカイブして、ローカルPCへ保存しています。

今回は、サーバの別のディレクトリへアーカイブを保存します。私はtarコマンドでアーカイブすることが多いです。

WordPressのプラグインにはバックアップしてくれるものもあるようですが、私は直接コマンドでバックアップしています。

$ tar zcvf wp-20130428.tgz ./WordPressのディレクトリ

これでアップグレードに失敗しても、なんとか戻せるはずです。

新しいWordPressを展開

新しいWordPressをダウンロードします。今回はwordpress-3.5.1-ja.zipをダウンロードしました。

これを作業用ディレクトリに展開します。

$ unzip wordpress-3.5.1-ja.zip
$ mv wordpress new-wordpress

プラグインを停止

とりあえず、全プラグインを停止しておきます。

ここでサイトメンテナンス中とかを表示しておくといいでしょう。私は使っていませんが、そのようなプラグインもあるようです。

旧ファイルを新しいWordPressへ

旧ワードプレスディレクトリをold-wordpress/とします。

次にold-wordpress/のローカルファイルを新しいnew-wordpress/へ移動または複写します。

旧バージョンのWordPressディレクトリに新しいWordPressファイルを上書きするのは、なんとなく怖いので、逆に必要な旧WordPressファイルを新しいWordPressに複写しています。

私の場合、必要なファイルは以下のものです。他にこのサイトで利用しているcssやjavascriptなどのディレクトリもありますが、割愛します。

.htaccess
wp-config.php - データベースの設定など
wp-content/
  plugins/ - プラグイン
  themes/ - テーマ
  uploads/ - アップロードした画像

wp-config.phpは、新しいバージョンのwp-config.phpと比べて、変更がなさそうなら、そのまま複写します。

pluginsは使っているものだけを新しいWordPressに複写します。アップグレードを機に整理しました。

themesは自分が使っているものを複写します。デフォルトテーマは使っていませんが、新しいものを残しておきました。

uploadsはそのまま、移動します。

新しいWordPressを元のディレクトリへ

新しいWordPressディレクトリと旧ワードプレスディレクトリを比較して、漏れがないか確認します。

大丈夫なら、旧ワードプレスディレクトリをばっさりクリーン削除します(ディレクトリを間違わないように)。

そして、新しいWordPressディレクトリ下の全ファイルを複写します。

$ rm -rf  old-wordpress/*
$ cp -rp new-wordpress/* old-wordpress/ # pオプションで最終更新日時を残すようにしています。

アップデートを起動

wp-admin/upgrade.phpを起動して、データベースを更新します。

その後、更新が必要そうなプラグインを最新にします。私の環境ではプラグインの自動アップデートも無理なので、新しいバージョンのzipファイルをダウンロードしてきて、pluginディレクトリに解凍します。

最後に、サイトの動作を確認します。今回は特に問題がありませんでしたが、もし、動作がおかしい場合は、バックアップから一旦戻すことになるでしょう。そうならないように慎重に作業したいものです。

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