Facebookアプリを開発したいが、運用サーバにコストをかけたくない、サーバ保守は難しいという方は、Heroku(ヘロク)でホスティング(PaaS)してみてはいかがでしょうか。
Herokuは無料でも利用可能です。データベース(PostgreSQL9.1)も5MBのデータベース領域までは無料です。PHPは5.3.xが利用できます。
Facebookアプリを動作させるには、SSL証明書も必要となったので、ちょっと敷居が高くなっていましたが、Herokuで誰でも簡単にFacebookアプリを運用できます。
Herokuアカウントの作成
まずは、Herokuでアカウントを取得します。
アカウントが取得できたら、Heroku Toolbeltをダウンロードします。Win,MacOS,Linux向けが用意されていますので、自分の好きな開発環境で作業ができます。
私はMacOS版をダウンロードしてインストールしています。
その後、ターミナルから、herokuコマンドでログインします。Herokuで登録したメールアドレスとパスワードを入力します。
$ heroku login Enter your Heroku credentials. mail: {email} Password: {password} Authentication successful. Could not find an existing public key. Would you like to generate one? [Yn] Generating new SSH public key. Uploading ssh public key /Users/adam/.ssh/id_rsa.pub$
Facebookアプリの作成
いつもと同じようにFacebookアプリを作成します。このとき、ホスティングとしてHerokuを選択します。
言語はPHPを選択して、Herokuアカウントのメールアドレスとパスワードを入力すると、FacebookアプリのURLが割り当てられ、ひな形プログラムがデプロイされます。
Goto Appを押下します。
この時点で、もうFacebookアプリにアクセスできます。
後は、gitでひな形プログラム(※)をcloneして、このソースコードを元に開発します。
$ git clone git@heroku.com:{割当てられたURLのホスト名}.git -o hoge
※このソースコードは、https://github.com/heroku/facebook-template-phpからも取得できます。
もし、アプリの負荷が高くなっても、Herokuでリソースを追加(有料)すれば、スケールします。
Herokuといえば、Ruby(Ruby on Rails)というイメージがありますが、PHPでも利用できるようになって、PHPerな人たちの利用も増えてくるでしょう。
アプリ開発のクラウドサービスも充実してきたので、プログラマはコーディングに集中することができます。